ブルーレイディスクの種類についての解説です。
「BD-R」と「BD-RE」の記録方式、容量や録画時間などの基本的な違いから、倍速やケース、販売枚数などの種類についても解説いたします。
メディアの購入の際に、こちらを理解しておくと違いがわかりやすいです。
ブルーレイディスクの「基本的な種類」
記録方式
ブルーレイディスクは、大きく分けると2つの記録方式があります。
1回だけ記録できる「BD-R」と、何度でも繰り返し記録できる「BD-RE」です。
1回だけ記録「BD-R」は、1度記録した後は記録したデータを削除したり、上書きして変更することができません。しかし、容量が残っていてファイナライズしない限りは、追加で記録できます。
何度でも上書きできる「BD-RE」は、データを記録しても、後からデータを削除したり、上書きすることができます。ちなみに、無限に繰り返し書き込みができるわけではなく、製品にもよりますが約1,000~1万回ほど書き込み可能といわれています。
記録層(容量・録画時間)
ブルーレイディスクには記録できる層があり、層の数によって容量(録画できる時間)が違います。
現在は「1~3層」の商品が販売されており、層は数が増えるごとに容量が「倍」になります。
1層は25GBの容量。
2層は50GBの容量で、「DL」という表記となります。
3層は100GBの容量で、「XL」という表記となります。
1層は、正式には「SL」という表記ですが省略されています。
ちなみに、SLは「Single Layer」の略で、DLは「Dual Layer」の略。そして、3層は「Triple Layer」=「TL」なのですが、XLと一般的によばれてます。
そして、記録層に対して地上デジタル放送で録画できる時間の目安としては、1層「180分」、2層「360分」、3層「720分」となっています。ちなみに、「DR」以外の録画モードで圧縮すると、録画できる時間は増えます(その分、画質は悪くなりますが)。
ブルーレイディスクの記録方式と記録層の一覧
上記の内容をまとめると以下のようになります。
BD-R | 1回記録/1層25GB(180分) |
BD-R DL | 1回記録/2層50GB(360分) |
BD-R XL | 1回記録/3層100GB(720分) |
BD-RE | くり返し記録/1層25GB(180分) |
BD-RE DL | くり返し記録/2層50GB(360分) |
BD-RE XL | くり返し記録/3層100GB(720分) |
ブルーレイディスクの「その他の種類」
ブルーレイディスクには、基本的な記録方式と記録層以外にも、いくつかの種類があります。
倍速
ディスクには倍速という書き込み速度があり、数値が大きいほどディスクの書き込みが速く終わります。
速いと短い時間でディスクへの記録が終わるので、たいへん楽。
現在は「1~2倍速」「1~4倍速」「1~6倍速」の3種類があります(中には「2~4倍速」というディスクもあり)。
しかし、BD-REは「1~2倍速」の製品しかなく、3層のBD-R XLは「1~4倍速」の製品しか販売されていません。技術的な問題で、全ての種類で6倍速が使えるわけではありません。
そして、その倍速だからといって、必ずしもその倍速で書き込めるわけではないです。
書き込みをするブルーレイレコーダーは対応している倍速が決まっているので、対応していない倍速のディスクを使用しても速度はあがりません(例えば、6倍速のディスクを4倍速対応のレコーダーで書き込もうとしても、4倍速しかでない)。
どの速度に対応しているかは、レコーダーの説明書をご確認ください。
それと、例えば「4倍速」までしか対応していないレコーダーでも、「1~6倍速」のディスクは基本的には使用できます。書き込みが自動的に4倍速になるだけですので、問題なく使えます。
しかし、古いレコーダーなどでは、ディスクが認識されないこともあるので、使用できるかどうかは説明書やメーカーサイトを確認して下さい。
ちなみに倍速が速い分、ディスクの値段は少し高めとなります。
メーカーによっては、あまり変わらない場合もありますが。なので、それほど書き込みの速さが気にならない人は安くなる低い倍速がおすすめです。
印刷対応(レーベル)
ディスクは、印刷できるインクジェットプリンタ対応のタイプもあります。
とはいっても、最近のものは大抵が対応していますが。
その中でも、より写真を鮮やかに印刷できる商品があったりしますので、特に綺麗に残したい、人にプレゼントしたい時に、そういったものを使いたいところです。
ちなみに、印刷ではないですが「水性・油性ペン」に対応しているものもあり、ディスクにペンで書き込めるものもあります。また、中には「油性ペン」には対応してるが、「水性ペン」には対応していないというのもあったりと。
ケース
販売されている商品は、いくつかのケースのタイプがあります。
現在は、「5mmケースまたは10mmケース」「スピンドルケース」が主です。
◯mmケースとは、音楽CDのようなプラスチックケースのことです。
5枚、10枚など、少ない枚数で販売されている場合でよく使われています。
ちなみに、◯mmの数値は「厚さ」のことで、5mmケースは「スリムケース」とも呼ばれることもあります。ケースなので、そのままケースを使用して、メディアを保管することができるのがお得です。
スピンドルケースは、中心の穴に棒を通してメディアを積み重ねて、円柱のプラスチックケースなどで保護されて販売されているものです。
30枚や50枚のメディアをまとめて販売している場合に、よく使われている簡易包装タイプ(中には、プラスチックでなく紙製のものもあり)。こちらは記録した後に保管する場合には、不織布やDVD・BDケースなど自分で保管するものを用意する必要があります。
販売枚数
販売されているブルーレイディスクは、枚数の違いがあります。
現在は、「1枚」「5枚」「10枚」「20枚」「30枚」「50枚」が主ですが、それ以外の枚数で販売されていることもあります。また、中にはオマケで+1枚が入っている、ちょっとお得な商品もあったり。
ちなみに、通常は枚数セットが多くなるほど1枚の価格はお得となります。